A. 本当の自分らしさ (くれたけ#165)

2021年10月25日 2021年10月25日水上奈美

水上奈美

くれたけ心理相談室10月②の宿題

【あなたの経験した大きな悩みの向こうには、何がありましたか？】(くれたけ#165)

仕事を精一杯、一生懸命にした結果、私は体調を崩しました。

その時代のそのお仕事は、身体の不調とは裏腹に無理をしてなんぼの時代。
『休ませていただきます』の電話をかけることに緊張したが、その緊張以上に
翌日のミーティング、みんなの前で休んだ事のお詫びと
自分の代わりにサポートしていただいた方へお礼を言うのが当たり前だった。

だから、みんな、休むことを避けていました。

その感覚は無理の鈍さを積み上げ、ある日突然、
私の体はガタガタガタと崩れていきました。

大好きだった食事が大の苦手になり、みるみると痩せていく。
気合いで仕事をしているので、
家に帰るとソファーがベットになり起きられなかった。

でも、仕事には行くしかない。だから、
不安で緊張してしまう場面、心臓がバクバクする場面は増えていった。

あの頃は必死で過ごしていました。

培われてカッチンコッチンに固まった考え方を柔らかくするのは
容易ではなくて時間はすごくかかったけれど、
今振り返ってみると、
周りの世界、周りの感覚、世の変わりゆく流れに目を向けるきっかけになっていた。

世間をしっかりと見ていると思っていただけに
目から鱗がたくさんあった。知らなかった。

体調が良くなるにつれて、少しずつ
地に足が着いている感覚と、勇気をもって歩んでいる事に気がついた。

そうしたら、優しく移り変わっていく時代に生きる若い子たちの感覚に気づけたし、
私も言われてきた言葉『私達の時代はね…』なんて言う
気持ちも言葉も 私からはなくなっていきました。

その繰り返しの毎日の中で、新しい素直な感覚を身につけていました。

私は今とは違う過酷な時代に生きていた。でも、今は違う。
今の流に合わせたから、自分に合った自分に優しいStyleに出逢えました。
自分に慌てたり追い詰めたり急げ－と拍車をかける事もなくなりました。

『今』は常に変わっていく。
以前・過去・昔を知っているから、
今を『？』と感じてしまう人もいると思うし、いて当たり前。

私はその変わりゆく流れに乗っかってみたら、自分らしさに出逢うことができました✨

水上奈美くれたけ心理相談室（川越・練馬支部）心理カウンセラー